• デジタルIDビジネスは、オンラインプラットフォームやアプリケーションのパーソナライズやセキュリティの向上に欠かせない存在となっている。現状でも、多くの企業がデジタルIDを導入し、顧客の認証や個人情報の管理を行っている。
• 日本政府が2021年9月に設立した「デジタル庁」によって認証手段が大きく変化している。マイナンバーカードの普及とともに公的個人認証の仕組みが認知され、行政や民間のさまざまなサービスの提供と連携が進められている。2023年5月からは、スマートフォンで、デジタルIDとなる電子証明書が搭載できるようになり、同12月からは東京都内の一部コンビニエンスストアで、スマートフォンだけで住民票の写しなど各種証明書が取得できるようになった。今後も行政サービスの電子化とともに民間との連携サービスも提供されていく見込みである。
• デジタルID／認証ソリューションとしては、「身元確認」「本人認証」「決済」での活用が進んでいる。オンライン上でのビジネス／取引が進んでいる中で、なりすましや改ざん防止による健全な環境の構築／運用を実現するために、ID／認証は非常に重要な要素とされている。
• デジタルIDを利用する際に、個人情報が保護されることは当然であるが、個人情報の適切な管理や第三者への情報提供の制限など、プライバシー保護に関する強化策が講じられ、Cookie規制が話題となっている。Cookieは自社サイトで発行されるファーストパーティーCookieと、自社サイト以外で扱われるサードパーティー製Cookieの2種類に大別されるが、プライバシー保護の観点からサードパーティー製Cookieの規制が進んでいる。今後はプライバシーに最大限配慮しつつターゲッティングアプローチができる仕組みづくりが重要となる。
• 本市場調査資料では、デジタルID／認証を実現するサービスやプラットフォーム、ツール、プロダクトについてポテンシャルおよび有望技術の最新動向をまとめていく。認証手段の現状と将来展望をまとめることにより、参入企業各社の事業戦略において有益な情報を提供することを目的に制作するものである。

■調査対象品目／市場
A．認証ソリューション（18～20品目対象予定）
1．マイナンバーソリューション
2．ICカード本人認証ソリューション
3．1　ウォレットサービス（キャリア決済）
3．2　ウォレットサービス（QR／バーコード決済）
3．3　ウォレットサービス（オンライン決済、他）
4．クレジットカード決済
5．決済プラットフォームサービス
6．ポイント管理システム
7．顧客ID管理サービス
8．サブスク管理システム
9．オンライン行政手続きシステム
10．e-Gav連携電子申請システム
11．ドライバー認識システム
12．証跡管理プラットフォーム
13．本人確認ソリューション
14．QRコード本人認証システム
15．免税電子化システム
16．NFTマーケットプレイス
17．電子レシート
18．偽造IDカード識別システム
19．入退出ゲートシステム
20．電子署名／デジタル署名
21．オンライン資格確認
22．その他

B．オンライン認証基盤（10市場対象予定）
1．ID共通管理プラットフォーム
2．統合ID管理ツール
3．eKYC
4．DeFi
5．PKI認証システム
6．OTP認証システム
7．スマートフォン認証サービス
8．電子証明書（クライアント証明書）
9．電子証明書（SSL／TLSサーバー証明書）
10．ブロックチェーン基盤
11．その他

C．認証アプライアンス（15～17品目対象予定）
1．指紋認証システム
2．静脈認証システム
3．音声認証システム
4．顔認証システム
5．画像認識システム
6.1　IDカード（接触式ICカード）
6.2　IDカード（非接触式ICカード）
6.3　IDカード（デュアルICカード）
7．RFID
8.1　ICカード（接触式／非接触式）
8.2　ICチップ（接触式／非接触式）
9.1　ICカードリーダー・ライター（接触式）
9.2　ICカードリーダー・ライター（非接触式）
10．RFIDリーダー・ライター
11．QRコードリーダー・スキャナー
12.1　決済端末（据置型／ハンディ型）
12.2　決済端末（モバイルPOS接続型）
13．POSシステム
14．セルフレジ／レジカート
15．GPSトラッカー／紛失防止タグ
16．電子棚札
17．NFC対応スマートフォン
18．NFC対応タブレット端末
19．その他

※都合により若干の品目変更を行う場合があります。

■調査対象企業
freeeサイン、GMOグローバルサイン、IDEMIA、JR東日本メカトロニクス、LINE、Liquid、Miura Systems、NECソリューションイノベータ、NECプラットフォームズ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア、NTTデータ、NTTデータNJK、NTTドコモ、NXPセミコンダクターズ、STマイクロエレクトロニクス、T4U、TOPPAN、TOPPANエッジ、TOPPANエッジ・ペイメンツ、TRUSTDOCK、USEN、インターネットイニシアティブ、インフィニオン・テクノロジーズジャパン、ヴィンクス、大塚商会、カシオ計算機、キーエンス、ギーゼッケアンドデブリエント、共同印刷、サイバートラスト、サイボウズ、シヤチハタ、スマレジ、セイコーソリューションズ、ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン、ソニーグループ、大日本印刷、タレスジャパン、ディアイティ、ディー・ディー・エス、寺岡精工、デンソーウェーブ、東芝インフラシステムズ、東芝テック、トラストバンク、トランザクション・メディア・ネットワークス、日本NCRコマース、日本アイ・ビー・エム、日本エアロスペース、日本カードネットワーク、日本コンピュータービジョン、日本電気、ネクスウェイ、パナソニック、ビジコム、日立システムズ、日立製作所、日立ソリューションズ、ヒューマンテクノロジーズ、富士通、富士通Japan、富士通フロンテック、富士フイルムイメージングシステムズ、ポラリファイ、モフィリア、ユビレジ、リクルート、リンク・プロセシング、ルネサスエレクトロニクス、他

I．総括編
1．調査総括
2．国内市場規模推移（2023年実績～2029年予測、金額）
3．認証ソリューション市場総括
4．オンライン認証基盤市場総括
5．認証アプライアンス市場総括
6．技術動向
生体認証技術、顔パス認証／決済、ゼロ知識証明（ZKP）、ポストCookie、ブロックチェーン技術応用、他
7．業界構造
8．市場トピックス
マイナンバーソリューション、分散型デジタルID、ポストCookie、スマートフォン認証、医療連携、他
9．市場を取り巻く環境／関連法制度／政府動向
10．分野別IDデータ利活用の現状と方向性
11．認証プラットフォームの現状と方向性
12．世界市場動向
13．市場拡大における課題／今後の方向性

II．認証ソリューション市場編 （18～20品目予定）
1．対象定義／サービス・ソリューション構成
2．市場概況
3．主要参入企業一覧
4．主要参入企業の最新動向
5．市場規模推移と予測（数量／金額：2023年～2029年）
6．ベンダーシェア（数量／金額：2023年／2024年）
7．分野別動向
8．用途別動向
9．サービス連携／進化の方向性
10．課題点／対応策

III．オンライン認証基盤市場編 （10品目予定）
1．対象定義／サービス・ソリューション構成
2．市場概況
3．主要参入企業一覧
4．主要参入企業の最新動向
5．市場規模推移と予測（数量／金額：2023年～2029年）
6．ベンダーシェア（数量／金額：2023年／2024年）
7．分野別動向
8．用途別動向
9．サービス連携／進化の方向性
10．課題点／対応策

IV．認証アプライアンス市場編 （15～17品目予定）
1．対象定義
2．市場概況
3．主要参入企業一覧
4．主要参入企業の最新動向
5．市場規模推移と予測（数量／金額：2023年～2029年）
6．ベンダーシェア（数量／金額：2023年／2024年）
7．技術動向
8．システム連携動向
9．課題点／対応策

※都合により若干の品目変更を行う場合があります。